第300弾





SDガンダムGNEXT


PartG















 


記念すべきプレイ日記第300弾は、昨年クリスマスに行ったGNEXT4人バトルである。


この決戦のために集結した鹿児島同盟の士気は高く、ガードリーダー・鮫島幸雄は序盤から苦戦を強いられていた。















 


ガードリーダーの当初の目論見は序盤ガルスJとガンダムで鹿児島同盟に大損害を与え、


弱ったところで残存部隊+新型のドライセンでトドメを刺す・・・というものだった。


だがケンプファーの火力によってガードリーダーの突撃は再三失敗し、大きな損害を出すばかり。


一方の鹿児島同盟もガードリーダーの攻撃で少なからず損害を受けており、攻勢に出る力はなかった。


こうして両陣営はしばらくの間、戦力の回復に努めるが・・・すでに対戦開始から3時間が経過。


今また各軍が戦力回復を行えば丸一日かけても決着がつかいないのは明白。


こうしてツル氏の提案のもと、GNEXT対戦史上初めての「生産禁止」ルールが適用されるのだった。














 


これ以上MSは作れない。補給無き戦場は過酷極まりないが、ガードリーダーは再び攻勢を再開。


不利を悟りながらもツル&ただお軍のケンプファーに果敢に戦闘を仕掛けたのである。


これは戦争だ。傍観しているだけは勝利を掴むことなどできない。


ならば前進して自らの手で勝利を勝ち取る・・・それが我が長剣戦士の生きる道なのだ。












 


とはいえ無鉄砲な突撃は自殺行為。生産できない以上、これまで以上に緻密な戦略が必要だ。


各陣営は急遽筆談に切り替え、GNEXTバトルはこれから不気味なまで無言になっていく(汗)


(写真左:筆談する鹿児島同盟 写真右:ガードリーダーが殴り書きで鮫島幸雄と攻めるルートを確認)




ガードリーダー 「たぶん今、日本で一番真剣にGNEXTしてる男たちですよ、我々」



ただお 「ツルよ、やっぱり鉛筆とメモ紙持ってきてよかったな」




















ツル 「ただお、距離が近い!
離れたところから撃ち殺せ!!



ガードリーダー 「プレイ日記に負けたなんて書けません。だからさっさとくたばっちまえ!!



かわりに聞こえてくるのは戦士たちの見苦しい怒号と悲鳴ばかり。


生産禁止以降、ロングソード連合隊長ガードリーダーの奮戦には目を見張るものがあった。


されどその突撃によって次第に戦力を消耗していった。


今さらではあるが鹿児島組の実力はこれまで倒した最高幹部とつおや航空参謀Yoshimuraの比ではなかった。













 


確かにガードリーダーは福岡市南区で五指に入るプレーヤーだが、敵は発売当時から戦い続けてきた男たち。


知識、経験、戦略、MS操縦技術、あらゆる面で鹿児島同盟が上回っていた。


・・・・悔しいが九州ナンバー1プレーヤーは彼らを置いて他にない。












 


ガードリーダーのMSが次々と撃墜される光景を見て鮫島幸雄の前進も停止。


物量の差に加えこれだけMSバトルの実力に差があると、攻撃を仕掛けるより防御に徹するほうが正解だ。














 


プレイ開始から3時間40分が経過。残った両陣営のMS比は2対3。


特に多数のMSを失ったガードリーダーの被害は深刻で単独での行動は不可能に。


もはやこうなっては鮫島幸雄の緑軍の庇護に甘んじるほか無かった・・・。














ガードリーダー 「だ、だめだ。このままじゃガソリンきれちゃうよ」



ツル 「ガソリンって(汗)」



ただお 「それにしても月面MAPの右端を使うなんて・・・僕も初めての経験です(汗)」















 


MSを生産できない以上、あとは4軍入り乱れての最終決戦!となるはずだが・・・・


攻撃側の不利を熟知する各軍司令官はMAPをグルグル移動するだけで誰も攻勢に出ない(汗)


各軍は同盟軍と隣接しつつ、敵が攻撃するのをじっと待っていたのである。



これは正しい選択であり、GNEXTの常套手段であったが・・・・


全軍がこんな「カウンター待ち」の状態をずっと続けてはクリスマス決戦の興がそがれるのも事実だった。







とはいえ、誰も自分から死にたくはない。



流動しない戦線が続く中・・・・ひとつの転機が訪れる。
























ただお 「あっ。ガードリーダーさん、なんか携帯鳴ってますよ」



ガードリーダー 「あれっ、メールだ。珍しいな・・・誰からだろ?」

























それはなんと盟友・群馬参謀ナカユウからの激励メールだった。





「群馬のナカユウ君から応援メールがきました!」と叫ぶと会場は「おお〜」と大いにどよめくw


まさか決戦当日に、しかも戦闘中を見越してメールを送ってくるとは。


群馬参謀ナカユウ・・・・実に憎い演出をやってくれたものであるw
















 


思い起こせば彼はプレイ日記第1弾から第300弾まで我がHPを応援し続けてくれた。


いや・・・プレイ日記の連載が始まっていないときからずっとずっと見守ってくれていた。


今日のようなオフ会を無事に開催できたのはひとえにHPを支え続けてくれた群馬参謀のおかげである。


そう、ガードリーダーにとってインターネット最大の恩恵は彼のような男に出会えたことだ。















 


そんな熱き男が応援してくれるのに自分がやっていることといえば失敗を恐れて立て篭もるばかり。


「なんたるバカだ、俺は」、ガードリーダーは己の器の小ささを一笑。


ナカユウをはじめ、HP後援者がロングソード連合隊長に望んでいるのは断じてこんな姿ではない。









男にとって一番大切なこと・・・・


それは勝利することではなく、自分の信じる美しさのために殉ずることなのだ。

















 


ガードリーダーは生き残ったドライセン全機をもって、なんと単独で斬り込みを敢行!


ガードリーダーの手持ちの兵力はわずか7機。その7機で40機以上の敵中に突入したのだ。


「ま、まさか一番疲弊している青軍が真っ先に突っ込んでくるなんて・・・・」


はるばる鹿児島からやってきたGNEXT戦士、ただお氏はロングソード隊長の突撃に茫然自失。


鹿児島では決してありえぬ超絶的光景。彼は目の前で起きていることを信じられなかったのだ。













 


「OK!責めはせん。存分に戦ってこい!」、鮫島幸雄もガードリーダーの無謀ともいえる突撃を容認。


青軍捨て身の抜刀斬り込みは凄まじく、損害を出しながらも鹿児島同盟のケンプファーを次々と撃墜。



・・・・たしかにこれは自殺行為に等しい特攻だ。


しかし群馬参謀をはじめ多くのHP後援者がこの戦いに声援を送ってくれた。


ならば勝敗はどうあれ、我が軍は各軍の先頭に立って「闘う勇気」を示さねばならないのだ。













 


プレイ開始から4時間。もう筆談も作戦もいらない。


鮫島幸雄もガードリーダーの突入に呼応し、4軍入り乱れての最後の大決戦が繰り広げられた。



「しまった!」 「くっそー!」 「うわっ!」 「やばい、ツル!」 「げえっ!!」



美しき銀色の月面世界に男達の怒号と絶叫が響き渡る。
















ガードリーダー 「ツ、ツル!貴様ぁ    ッ!!



鮫島幸雄 「・・・ひでえ断末魔だな(苦笑)」















 


最後の輝きを見せた長剣は惜しまれつつ散華。


ガードリーダーはケンプファーとゲドラフの大部隊によってついに力尽きた・・・。















 


同盟軍が壊滅し孤立無援となった鮫島幸雄をツル氏は見逃さなかった。


多数の兵力を保有するただお軍と共同し、移動力の高いゲドラフを主軸に総攻撃を仕掛けたのである。




ツル 「鮫さんのドライセンはしっかりHPが回復してますが、一気に攻めさせてもらいますよ」



鮫島幸雄 「わかりました。・・・逃げも隠れもしない!


















ただお 「って!鮫島さん、思いっきり逃げてるじゃないですか!(汗)」


















 


相手に主導権を奪われない持ち前のノラリクラリ戦術で鹿児島同盟に孤軍奮闘した鮫島幸雄だったが・・・


あと一歩及ばず。最後は6機がかりのフルボッコで無残にジ・エンド。

















4時間半にわたる死闘が決着。結果は鹿児島同盟の勝利で終わった。


持ち前の高度なテクニックに加え、チームプレイを徹底的に研究したツル&ただお氏の完全勝利だった。















 


2010年5月に行った初対戦から半年あまり。


「打倒ツル」を掲げて立ち上がったロングソード連合の戦いは・・・こうして静かに幕を閉じた。




















疲弊しきった身体にムチ打ち、最後まで隊長としての誇りを貫いたガードリーダー。


その表情に怒りや悲しみはなく、むしろ安らかであったという。


ロングソード連合の第二回オフ会という大舞台で、すべてを出して燃え尽きた男に後悔はなかった。







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