第290弾





機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で
















 


本日の質問は・・・ドリームキャスト用ソフト「機動戦士ガンダム外伝-コロニーの落ちた地で」


東京在住の奈々氏さんをはじめ、数名の方が回答可能と名乗りを上げてくれた名作ガンダムゲーですが・・・


今回はあえて長野県のリマ様お一人に回答をお願いさせていただきました★





















Q: 基本的な質問です。このゲームを始めた動機および時期を教えてください★



確か10年以上前、16〜7の頃に後輩の子から「スパロボFの資金MAXのセーブが欲しい」と言われ、

「じゃあデータあげるからドリキャス貸してよ」と言ったら本当に借りれたもので、それでソフトを買いました。




これを選んだきっかけは、パッケージのイラストになっていた都市迷彩っぽいジム、ジムキャノン、量産型ガンキャノンを見て

「マジでこれに乗れるの?!じゃあ買う!」みたいな感じだったと思います。




当時、ジムキャノンや量産型ガンキャノンを自機として使えるゲームは殆どなかったので・・・


















Q: プレーヤーはジムとのことですが、弱小量産機と思われがちなジムでサクサク敵を倒せるものなのですか?



残念ながらそういった事はありません(笑

初めに選べるジム、ジムキャノンはあくまで「ザクよりは気持ちマシ」な程度の性能ですので、

グフ二機相手に真正面から接近戦を挑めば簡単にボコられますし、

ゴッグ相手に考え無しに100mmマシンガンで挑んだりしたら
「マジ全然死なねぇ('A`)」となります。


なので、まずホバートラックにエリア内の索敵をさせ、敵の位置と数を把握して複数の敵と交戦しない様にし、

その上で僚機にきちんと指示を出して1対1に持ち込むか、味方複数対敵1の状況を作り出して

各個撃破する等の戦術が必要になってきます。

トーチカですら我らのジムには十分脅威なので、MSとの交戦前に撃破して周囲の安全を確保するのも重要です。

MSと戦ってる時に横とかから撃たれると地味に効くんですよアレ・・・('A`)


 

他にもハンドグレネードの投擲距離をアナログスティックで調整できるので、

遮蔽物に隠れながらうまいことグレネードを投げたり、狙撃用のスコープを見ながらちまちま攻撃したり、

生き残る為にあらゆる事をしなければなりません。
ジムなので。




そんな我らのジムにも、ガウ撃墜任務で遂にビームライフルの装備が許可されます。

これまで手こずっていたザクを2〜3発で倒せるという素晴らしい代物です。

ですがこのビームライフルはガンダム用のプロトタイプの為、ジムのジェネレーター出力では連続発射ができません。

やっぱりジムです。
だがそれがいい。

ちなみにこの装備、次の面以降では取り上げられます。

という様に、ジムで戦うのは
結構大変なのです。。。


















Q: ゲーム中で特にお気に入りだった愛機は?



 

連邦系の量産機が基本的に好きなので、どの機体も好きでした。

というか、このゲームが出典となる
ホワイトディンゴ隊仕様のカラーが好きですね。

上記の様に都市迷彩っぽい感じの配色で、いかにも近代国家の制式装備という趣になってます。

体制側の犬プレイが大好きな私としては、この辺は非常に高ポイントです(笑


 

ジムスナイパーUもポケ戦仕様のカラーではなく、よりはっきりした色調で格好良いですし。

自機ではないですが、OPに出てくるセイバーフィッシュ、デモ画面で後ろに移るTINコッドも色味が抑えられていて非常に恰好良いです。

実際に戦闘で使うという点では、量産型ガンキャノンとジムスナイパーUでしょうか。

量産キャノンは近接武器を持たない変わりに100mmマシンガン二丁という装備なので、

近接レンジでマシンガン連射→敵の近接をステップで回避→繰り返しというパターンが非常に有効でした。



ジムスナはブーストゲージの持ち具合がそれまでの乗機と比べて圧倒的に良好で、

「最新型機はやっぱちがうなぁおい!ヽ(゚∀゚)ノ」と感動したのを覚えています。

・・・とはいっても、このゲームだとR-4ビームライフルも狙撃用ビームライフルも使えないので、

敵を簡単に倒せる様にはなったりしません。

所詮ジムです。されどジムです。
だがそれがいい。


余談ですが、最終面前の会話時「最新型機を持って来たぞ(゚∀゚ )」と言われた時に

「はいはいどうせ最後はなにかしらのガンダムが出てくるんだろ」とタカをくくっていたら、

届いたのはジムスナイパーUでした。

・・・正直、ガンダムゲーでこんなにときめく日が来るとは思いもよりませんでした(笑

とりとめのない文章になりましたが、
どの機体も好き、という事で◎




















Q: 敵ジオン軍で特に脅威だった機体は?



 

最終面のゲルググ、それとバストライナー砲を装備した時のライノサラスですね。

理由はビームを撃ってくるからです(笑





この二機以外でビーム兵器を使用するのはゴッグ位で、

ゴッグに関しては発射モーションが長いので回避が割と楽だったんですが、

ゲルググは
予備動作ほぼゼロで発射して来ます。

弾速も連ジやPS2戦記より早い上に、基本的に自機のスピードが遅いので

見てから回避はお勧め出来ないレベルです。

どうでもいいですが、コイツをHLVの燃料の誘爆に巻き込んで撃破出来ると少し幸せになれます(笑

ライノサラスのバストライナー砲も似たようなレベル・・・というか

むしろより凶悪になっているので、きちんと2面で列車を破壊してバストライナーを装備させないか、

もし装備されてしまった場合は素直に僚機のレオンとマイクを生贄にする等、何かしらの対策が必要になります。

小説版ではドムが脅威として描かれてましたが、前述の近接マシンガンで

簡単に撃破出来るので大して脅威とはなりません。

このように
ビーム兵器の恐ろしさが身をもって体感出来るのも、このゲームの売りの一つです(笑




















Q: 異様に「泥臭い戦場臭」を感じるこの作品。リマさまが気に入ったのはどんなところでしたか?

(難易度・システム面など含め自由にお答えください)




え?!
自由に書いていいんですか!?

ホントに自由に書きますよ??!・・・では遠慮なく(笑






 

 まずキャラクターデザインが
小林源文氏です。

取説の裏面には、一コマ漫画みたいなのも描いてあります。

おそらくSSのブルー三部作みたいな物を想像していたり、

テレビシリーズだけを見ていた様な人が予備知識なしでこれを買った場合、

取説に書かれている
一等自営業氏デザインのキャラクターを見て相当引いたであろう事は容易に想像出来るんですが、

当時オメガ7にハマっていた私は、

「とうとう俺達のガンダムが始まったなぁ!!(゚∀゚ )」などと友達と喜び合ったものでした。

当時人気のあったシリーズといえばエンドレスワルツ、最新シリーズは∀と言う、

宇宙世紀の連邦信者にとっては冬の時代の中、
このゲームは恰好の燃料となりました。



余談ですが、このゲームがGジェネFでシナリオ対応された時、ジオン兵の戦闘時セリフに

「もう勝ったつもりか?教育してやるぜ!」と言うものがありました。

これも同氏の漫画で使われる「教育してやる」と言うセリフが元・・・というより、

おそらくその原典であるミハエル・ヴィットマンとバルタザール・ヴォルの会話である

「やつら、もう勝ったつもりでいるようですね」 「らしいな、では教育してやるか」

引用されているのもポイントです。

(「今日の使える一言」にもあったアレです)





次に味方の上官である
スタンリー・ホーキンス大佐(CV・味皇。ガンオタ的には08のコジマ)。

外伝やOVA等でも似たような地位のキャラが登場しますが、

連邦の方面軍司令官レベルの人間では珍しく、優秀かつ全う軍人という描写がされています。

特に、同時代における同格キャラであるイーサン・ライヤーを見ると、

「ああ、配属されるのこっちで助かった」と強く思える存在です(笑




細かい事ですが、彼が立案している(と思われる)オーストラリア大陸での戦略レベルの作戦計画も

非常に合理的で、「そういうのは戦略レベルで何とかしろよ畜生!」となる事もありません。

連邦の佐官、将官クラスはむやみやたらに無能で無気力という書かれ方をする事が多い中、

こういったキャラは本当に貴重じゃないでしょうか。

だからといって、安易にレビルやコーウェンを出さなかったのもポイントです。


小説版において出撃前のホワイトディンゴに対する「吉報を期待している」というセリフ、

それに対する主人公レイヤーの「最善を尽くします」というやりとりも

低いボルテージながら勝利への執念が感じられて大好きですね。


他にも民間支持率というのがあって、市街地戦等で民間施設に被害を出すとこれが下がり、

対ジオンのゲリラ戦を行っている民間協力組織の支援を受けるのが難しくなったりします。

なのでジオン側も、人道と兵站両面に考慮して民政に気を配っているのが描写されています。

戦場です、マジ現代の戦場です、
正直たまりません。


最後に主人公のレイヤー中尉。

ゲームだと一言もしゃべりませんが、小説版だとやはり全うかつ、優秀な小隊指揮官として描かれています。

とはいっても「俺はこの戦争を早く終わらせたいんだ!」という某戦記の指揮官みたいな感じではなく、

「この戦争を終わらせる為には我々はここでベストを尽くすしかない」といった感じの地に足が付いている人物です。

サラリーマン的で非常に共感できます(笑




 

最終ステージクリア後に、味方の軽口を聞き流し、終戦を知らせる放送を聞きながら

降伏したジオン兵を眺める主人公機、というシーンがありますが、

これ単体で見ると
「あー終わったい。。やれやれ」で済んでしまうようなシーンです。


ですが、

小説版ラストの同じ場面での
「放送の馬鹿野郎!こういう放送は、あと五分早く流すもんなんだ!」

という主人公が慟哭するくだりを見てからこのシーンを見ると、

このゲームの本当の意味で良さが判る・・かもしれません。





・・・と、長々と書きましたが、このゲームは3Dアクションというよりも

シミュレーターに近いもっさりした感じですので、あんまりそういうのが好きでない方がプレイすると

「は?!全然爽快感ねーじゃん!クソだクソ!」となる可能性が高いので

該当する場合はスルー推奨です(笑



以上、良く訓練された連邦信者のレビューでした◎



















以上で質問を終了させていただきます。


さすが連邦信者のリマ様。今回は特に熱い感想文を投稿していただき、ありがとうございました★











 


ジムスナイパーUのカッコよさも素敵でしたが、まさかあの小林源文氏がキャラデザインをしていたとは!!w


・・・そんな大事件を今更知ってうろたえている自分が情けないです(涙)


ぬううう、ブルーディスティー以降のガンダムゲーをしていなかったのは致命的ですねw













ドリームキャスト用ソフト「機動戦士ガンダム外伝-コロニーの落ちた地で」


・・・・綺麗なお姉さんと二枚目若造パイロットがイチャイチャしながら戦う今のガンダムにはない、


本当の男の戦いがここにはあるようです。








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