※このプレイ日記は2019年5月3日に後援者のカワウソさんが製作したものです。




おはこんばんは。

『怪しい隣人』ことカワウソです。


突然ですが

あなたが夢中になったゲームはなんですか?







ドラクエでパーティー全員のレベルを限界まで高めた!




ポケモン151匹GETした!




指先一つでトキメいている乙女どもを全員口説き落とした!






誰しも時間を忘れて遊んだ作品が1つや2つあると思います。

今回のテーマは『ゲームにハマる』





やりこみプレイとは少し違いますが、実体験とともに

考察していきますので駄文で申し訳ないですが、

お付き合いお願いします。







具体例の前に私のプレイスタイルについてお話しますと、

作品主人公=自分の分身と思って遊んでいます。

なので主人公の名前はだいたいカワウソか

作品のイメージに合わせて本名をもじったもの。





名前入力は己の魂を主人公に吹き込む大切な作業

小一時間かかることもあるが、

とにかくこれで一心同体、俺が世界を救ったらぁ!

なテンションになる。



準備ができたところでゲーム世界に浸っていると

入れ替わるように、こちら世界を侵食してくるようになり

現実世界とゲームの世界の境界があやふやになるという

怪現象が発生するからさぁ大変。

『メタルギアソリッド』にハマった時は

以下の症状が現れた。







〜コンビニにて〜






@ 監視カメラの位置をチェック。死角から破壊を

試みたくなる。


A 正面入り口以外の侵入経路を探してしまう。(主に排気ダクト)


B 他の客の後ろをとることを意識する。トイレのノックは

背を向けてする。


C 買い物完了=mission complete




実際に排気ダクトは人の通れるスペースがないことくらい

わかっとる。


雰囲気だ、雰囲気。






ドラクエビルダーズにハマったときは空き地をみると

スペースに無駄のない素敵な間取りを考えてしまい、






天地を喰らうUにハマったときは色んなことが

ケンカキックでなんとかなりそうな気がして

パチンコで1000円儲けただけで心の中で勝ちどきをあげた。




※CR暴れん坊将軍甘デジver.

撃ち取ったりぃ〜!!





『ゲームにハマる』ということはゲームの世界と

現実世界を自由に行き来きできるフリーパスを

手にすることだと思う。



平成の終わりが見えてきた2019年1月。

カワウソのもとに新たな『フリーパス』が届く。











第1998弾





アストロノーカ








 



『勇者ああああ』

ゲームを知らない人でもなんとなく楽しめる、という

触れ込みで人気のゲームバラエティー番組で

隠れた名作をプレゼンするコーナーでそれは紹介されていた。




●タワーディフェンスと野菜の育成を合わせたゲーム性。


●間違いなく面白いのでプロモーションをもっと

うまくやっていれば大ヒットだった。


●カルト的な人気を誇り、2019年に20周年イベントが開催。



などなど興味をそそる話がズラリ。


その作品の名は『アストロノーカ』

知る人ぞ知る名作、、、らしい。







発売元は ドラクエとかドラクエとかドラクエで

有名なエニックス。




1998年発売の初代プレステのソフトで中古価格は

まんだらけで2500円〜3000円とやや高額である。

※2019年春 福岡のまんだらけにてカワウソ調べ。




しかし所有するプレステ3でのデータ購入であれば

600円ほどだったので試しに買ってみることに。


簡単にゲームの目的を説明すると





主人公は宇宙野菜を作る農夫で最難関の

コンテストで優勝し宇宙一の農家目指して頑張る、


というもので

タイトルにもなっているアストロノーカとは




アストロノーツ(宇宙飛行士)と農家を組み合わせた造語。










【育てる】【交配する】【大会に出る】【助手がいる】

といった点では

『モンスターファーム』に似ており

交配を繰り返し理想の野菜を目指すところは

《ダビスタ》を彷彿させる。

※モンスターファームについては1074弾参照









交配のコツは最初こそ少し戸惑うものの

ちゃんと説明があるので説明書抜きでもある程度の

ところまではサクサク進める親切設計だ。






野菜を実際に育てるのは助手のロボットがやってくれるので

プレイヤーは何を植えるか選ぶだけでいい。


『種の品種改良』に一番時間を使うので農夫というよりは、

『農学者』っぽい。



 

もうひとつ大きな仕事としては

この星の原生生物【バブー】から野菜を守ること。







もともと彼らの星だから気がひけるのか、

バブーを撃退するのに銃器刃物などの物騒なもんは

使わず『落とし穴』『ジャンプ台』『巨大な扇風機』などの

トラップを利用してコミカルに撃退していく。






※ビリビリマシンやパンチングマシン等例外もあるが

あくまで撃退の手段であり殺すことはない。


失敗すれば大事な野菜をかじられ価値は半分になり、

種も取れずと大損害である。




更にバブーをくちばしの黄色いヒヨコと思って

侮っていると日に日に強くなる。





同じ種類の罠ばかり使っていると耐性がついたり

罠を避けるようなルートを選ぶようになり、

ついには効かなくなってしまうのだ。







2019年イベント内のインタビューでこのことについて

プロデューサーは

『ゴミ処理場、夢の島のハエの問題』

参考にしたという。



大漁発生したハエに殺虫剤を使用したところ、

ほとんどが死に絶えたが、一部は生き残っており

世代交代するうちに耐性ができついには効かなくなった、


というダーウィンの進化論的な現実に起きた問題を

ゲームに取り入れたそうだ。






ちなみに『罠を避けて通る学習能力』には

高度なAI技術が使われているらしく、

当時 一番力をいれた部分にも関わらず

ほとんど評価されず開発者は悔しい思いをしたという。








では、トラップが無力になるほどに強力になった

害獣バブーに対してはどうすればよいのか?


答えは【ほったらかしにする】


バブーは進化もするが退化もするという特徴があり、
 
最大4つ作れる畑のうちの1つを《ショバ代》として

バブーにくれてやる、という

【共生関係】を築くことで解決できる。




まるで無農薬農家、流れに逆らうのではなく身を委ねる様は、

さながら柔の拳の使い手トキ。





農家側にもかじられた野菜の畑から【黄金の種】という

チート級に野菜を強化するアイテムが稀にとれるので

損ばかりではない。


この設定にはしびれた。


殺すでも、支配するでも、仲間にするでもなく、

程度な距離間で関係を築く。


互いのリスペクトなくしてできることではない。






バブーもバブーで【日曜、祝日はお休み】という

おまえは公務員か?とつっこみたくなる謎のルールを

徹底してくれるあたり、人類に譲歩してるように思える。









ここで疑問が1つ。

あまり知性のなさそうな原生生物バブーがなぜ人類の暦

知っているのか?

後述するアストロネットによると

『知らん。宇宙の神秘だから』、、、だそうな。










そんな世界感なので作る宇宙野菜も名前からして

『電灯キューリ』『星カブ』『冥王まつたけ』

『音速パイン』『月面コンブ』『コスモニンジン』


など実に個性的。





野菜の説明はアストロネットという受信専用の

インターネット
のようなもので閲覧でき、

『無重力下で根が地上に出て大きくなった』

『臭いのない宇宙空間では香りや風味などの特徴は

軽視されていた』
など【宇宙設定】を大事にしており

妙な説得力があるので読んでて楽しい。


こういう細部の設定までしっかりしているところが

発売から20年たってもプレイヤーを惹き付けてやまない

魅力の1つなのだろう。





アストロネットでは他にもライバルやファンからのお手紙が

届くこともあり、

小さな子供からのひらがなだらけの応援メッセージには

思わず胸が熱くなる。





アストロネット自体が後のTwitterブログを予見していた

かのようなシステムで

20年前のネット環境を考えると時代を先取りしていた

作品
だと気づく。






また同じ野菜でも

辛い、甘い、軽い、重い、大きい、小さい

など特徴が色々あり

一概に甘いからよい、辛いから悪いとは限らないように

一見欠点とも思える特徴も長所となるアストロノーカの

ゲーム性とマイノリティに耳を傾けるようなった

現代社会の足並みがようやく揃いつつあるように思える。






分かりあえずとも共に生き、少数を異端として排除せず

個性として尊重する社会になった時、


ゲームの中で実践しているアストロノーカは

改めて評価されるのではなかろうか。






ちょっと大げさになったが

そのくらい『今こそ』やってみる価値がある作品なので

興味をもった人は是非、唯一無二の面白さを感じてほしい。


このレビューを書いてる時も頭の中で脱力感のある

バブーのテーマソング
が鳴り響いている。






さーて、今日はどんな野菜を育てよう?





おしまい。






おまけ


●作品名

『バブーとシマイモ』







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