今回はフルカウルミニ四駆です。



 第二次ミニ四駆ブームを牽引したシリーズだね。




プロトセイバーJB

フルカウルミニ四駆(出典:Wikipedia)

1994年9月から発売。スーパーミニ四駆からの派生シリーズ。

シャーシはスーパーミニ四駆のものと共通だが、ボディデザインはタイヤを覆う形状となっており、

エアロダイナミクスを追求したものとなっている。

一部を除き、車高は低くなり、低重心化が可能になる小径タイヤが装備されている。

そのためスピードは伸びにくく、また、ボディ形状ゆえにマシンが重くなっているため、

スピードという点でスーパーミニ四駆に見劣りする。






ガンブラスターXTO

車種ラインナップは漫画、アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』および

『爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers!』の登場車種で、第二次ブームの牽引役となった。

代表車種には『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主役機であるマグナム/ソニックシリーズ各種が挙げられることが多い。

特に3代目のサイクロンマグナム/ハリケーンソニックは発売当初から、

生産が追いつかない状況が続くほどの大ヒット車種となった。

この2車種が発売されたのはちょうど第二次ブームのピークにあたる時期で、

これら以外の脇役にあたる車種もよく品薄になっていた。






ブロッケンギガント

ブーム収縮期にも根強く大半の車種の生産が続けられ、

レーサーミニ四駆に匹敵するほどの長寿シリーズとなっている。

現在でも現行商品として販売されているシリーズではあるが、

「プレミアム」の名を冠した商品は、ボディに張り付けるシールがメタリック調になるほか、

シャーシ部分に改造パーツ用の取り付け穴を新たに設けた

スーパーIIシャーシ(元来スーパー1採用の車種)/ARシャーシ(スーパーTZ採用車種)となるなど、

現在の新製品の仕様・改造方法にあわせた改良が行われている。

ミニ四駆歴代マシン売り上げベスト5は、

ビクトリーマグナム、ネオトライダガーZMC、サイクロンマグナム、ビークスパイダーと、

このシリーズのマシンが2位〜5位を占めている。

なお1位はレーサーミニ四駆のアバンテJr.。



 ガンマ dnさんの周りでも流行りましたか?



 流行ったねー。みんなやってたよ。

皆、ビクトリーマグナムかハリケーンソニックのどちらかは持ってたんじゃないかな。



 爆走兄弟レッツ&ゴーは流行りましたからねー。







爆走兄弟レッツ&ゴー

『月刊コロコロコミック』に掲載されたこしたてつひろ作のミニ四駆漫画と、

それを基にしたアニメ作品。当時のお子さま相手に爆発的な流行を引き起こした。

作品内ではレーサーがマシンと並走する、リモコンがなくてもレーサーの意思に応じて速度が上がる、

時には回転して飛んでいくなど、現実離れしたレース描写が多用されたほか、

武器を仕込んだマシン、並走するマシンを破壊するマシンなど、

お子さまの発育に大変よろしいマシンが多数登場。

当時の一部のお子さまに多大なる影響を与えた。







兄の烈(左)と弟の豪(右)の星馬兄弟が主人公で、

彼らの成長と活躍を描いている。



マグナムシリーズ

マグナムセイバー、ビクトリーマグナム(写真)、

サイクロンマグナムなど、豪のマシン。

直線での加速に優れる。



ソニックシリーズ

ソニックセイバー、バンガードソニック(写真)、

ハリケーンソニックなど、烈のマシン。

コーナリング性能に優れる。



 ほかのマシンを破壊する……。


 真似したお子さまは多いはずだ。俺もやろうとした。



 ダメですって。



 マシンの特徴を紹介しよう。






ブラックセイバー

 最大の特徴は、小径タイヤがボディに覆われたデザインだね。

当時は空気抵抗の低減効果があるとされたんだ。

ただし、ミニ四駆程度のサイズでは空気抵抗はあまり影響しないらしく、

むしろ小径タイヤを採用したことで、スーパーミニ四駆と比較すると

レースでは不利になることが多かったそうだ。



 あれ、そうなんですね。



 でもさ、タイヤが覆われてて空気抵抗を意識したデザインとか、

小学生が言われたらどうよ?



 かっこいい! ってなりますよね。


 実際、当時のお子さまの八割程度がフルカウルミニ四駆のユーザーだった。



 スーパーミニ四駆派のdnさんも、フルカウルミニ四駆は持ってたんですか?



 持ってたよ。

ビクトリーマグナム、ビークスパイダー、トライダガーX、スピンアックスは

間違いなく持ってた。







ビークスパイダー

ライバルである大神軍団の沖田カイの使用マシン。

蜘蛛の巣模様のカウル、空気の刃を武器としており、ライバルマシンを切り裂くのが特徴。

アニメ同様、マシンにカッターナイフの刃を仕込もうとしたお子さまはいたはず。








トライダガーX

星馬兄弟のチームメイト、鷹羽リョウの使用マシン。

外見は黒いボディに炎のような模様が入っており、

強烈なダウンフォース機能による「壁走り」を必殺走法としている。

豪のマグナム系同様にスピード系のマシンだが、

トライダガー系はオフロードでのスピードにも優れているとされる。








スピンアックス

星馬兄弟のチームメイト、三国藤吉のマシン。

青いボディに稲妻模様が入った独特のデザインのマシンで、

テクニカルコースでのコーナーリングを得意としており、

連続コーナーや小回りの良さは群を抜いている。

必殺走法はフロントのバネ付きローラーの反動で、コーナー前半で向きを変えて、

稲妻状にクイックに曲がる「サンダードリフト走法」。



 結構持ってますね。



 当時の小遣いを総動員して買っていた。

このほか、フロントモーターでほかのマシンをぶっ潰す「ブロッケンギガント」や、

アバンテ直系のデザインを採用した、星馬兄弟のチームメイトであるJのマシン

「プロトセイバーJB」も人気があったなー。



 あとはシャイニングスコーピオン!



 山形におけるブーム末期に登場したんだよ。

持ってた気がするけどなー。







シャイニングスコーピオン

ゲーム版に登場。主人公のマシン。アニメではミニ四ファイターが使っていた。

最大の特徴は加速するとボディカラーが青→紫→ピンク→赤と変化することだが、

おもちゃで再現するのは不可能であり、

当時のdn少年はいたく不満であったという。



 色が変わるのは無理でしょ。



 タミヤなら何とかしてくれるさ!



 はいはい。

今のミニ四駆ブームは、この頃ミニ四駆にハマった世代が中心なんですよね?


 そうだね。

当時と違って親子で遊べるイベントも増えたのも、

影響してるかもしれない。

当時のお子さまが親になり、

親子で遊ぶケースが増えてるんだってさ。



 dnさんも親子で遊ぶのは……いかが?



 娘だからなあ……。









 ピンクのトライダガーXでも作ろうかな?



 ヤンキーみたい。



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