っと。



 ドコみて歩いてんだッ!気をつけろッ!














 っと、キミちょっと待った。ぼぅふぁおじゃないか。



 ああ。先日はどーも。いつの間にか名前まで覚えて

くれたんスね。




 どらどら。ふうん、なるほどねぇ・・・。



 ?










 そういうことか。アハハ、心配するまでもなかったな。



 どういう意味ッスか。



 ハハ。そう怖い顔するなって。さっきぶつかったこと

なら謝るからさ。












 雪子って知ってるだろ?俺はあいつと付き合って

いるんだ。




 なに。



 聞いていなかったのか?ハハ、あいつも人が悪い。











 実は雪子の会話の中にキミの名が何度か出てきてね。

どういう男か気になって見にきたんだ。



 そうスか。



 安心したよ。












 悪いことは言わない。雪子のことはすっぱり諦めな。

俺と雪子の関係は・・・わかるだろう?











 ついこの間も可愛い声で一晩中ねだられてな。

朝まで寝かせてくれなかったんだ。困ったやつだよ。



 そりゃお疲れさんでした。



 なんだなんだ。反応のないヤツだな。じゃあ、キミは

まだ雪子と寝てなかったのか。

顔に似合わず案外奥手な男なんだな。ハハハ。



 俺がチャリに積んでいるのは何か、ご存知か?












 パンツァーファウスト。全長剣兵に支給される火器さ。

戦車もブチ抜く鋼鉄の鉄拳だ。











 おお、こわ!流行らないよ。今どきそういうの。



 まったくだ。



 じゃあ帰るけど、俺が言いたいのはひとつだけださ。














 目障りなんだよ!!
















第1854弾





Piaキャロットへようこそ!


PartD











 「人と待ち合わせしている」という返しが多いので

気になっていたが・・・ウワサは本当だったか。



 ウワサ?



 河合雪子に男がいるってウワサだよ。











 私の関係者が目撃しているのだ。



 そうスか。で、何か問題で?



 問題というかキミには衝撃的ニュースだろう。



 雪子ちゃんから直接聞いたわけじゃないッスから。

俺はウワサ話ってヤツが大嫌いでね。

自分の目と耳に入った情報しか信用しない主義なんッスよ。



 むむむ・・・。



 だから聞いてみます。本人に直接、ね。











健介の発言に対して、ぼぅふぁおも行動開始。

出勤日が同じ日の河合雪子に、直接会談を申し入れた。















 今日の物資搬入はきついな。「一人で大丈夫」

って言ったのは安請け合いだった。



 や、やめてください・・・!!



 (む。この声は・・・)



 私、そんなつもりでここへ呼んだんじゃ・・・!















 ひ、人がきます・・・。健介さん、や、やめてください。



 構わねえよ。来たら来たで見せつけてやればいい。



 そんなっ!












 お前だって俺に抱かれるつもりでここへ呼んだんだろ?



 違います、人前じゃ話しづらかったから・・・。

それに私達、もう終わっているハズじゃ・・・。










 クク、今さら遅えよ。俺から逃げられると思っているのか?











 前から制服を着たお前を抱いてみたかったんだ。

今日こそお前の身体を頂いてやるよ。覚悟しな。



 やめてください!!



 大きな声出すと赤っ恥をかくことになるぜ。もっとも、

俺は構わないけどなァ。



 いや、やめて!!



 お楽しみのところ、失礼するよ。



 !!



 ぼぅふぁおさんッ!!










 ヘヘ。ナイト様のお出ましか。ずいぶん格好いいじゃ

ないの。



 合意のうえでやっているとは思えんのでな。邪魔させて

もらった。



 合意だ?笑わせてくれるぜ。










 そういうプレイもあるんだよ。これだからガキは困る。

俺達は深い絆の恋人同士なんだ。わかるか?

雪子、このスカタンに言ってやりな。俺達の関係をよ。



 わ、私は・・・



 早く言えってんだ。











 つ、付き合っているんです・・・。健介さんと・・・。



 それは、本当なのかい?



 は、はい・・・・。



 ・・・・。



 そういうことだ。わかったか、お前って超邪魔なんだよ。

ハハハハ!!










 ったく、しらけちまったぜ。雪子、俺はもう帰るぞ。










 じゃあな、早とちりのナイトさん。アハハハ!












 雪子ちゃん。本当にあの男と・・・。



 ごめんなさい。でもあんなことしようと思って、健介を

倉庫に連れてきたんじゃないんです。


・・・お願いです。それだけは信じてください。



 ・・・・・。













長剣兵ぼぅふぁおと河合雪子。

二人の物語の結末は・・・。次回、最終パートにて。




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