第1826弾





MOTHER3








 

本日のプレイ日記は「あのひとに聞いてみた」シリーズ。

大阪のナギさんMOTHER3について伺いました。



※今回は回答に多数のネタバレを含んでいます。

これからプレイされる予定の方は、閲覧されないよう願います。














Q: あくまで長剣隊長周囲のハナシですが、今作はMOTHERファンの

友人たちから厳しい評価でした。

1や2に比べ、どういったところが問題なのでしょうか??




【物語全般】

基本的にMOTHERシリーズは牧歌的要素を含むものの
全体的にやや暗い雰囲気の漂うゲームです。
とは言え、
本作は序盤からいきなり主人公の母親が殺され、兄も行方不明になるという展開に。物語冒頭は仲の良い家族で母親からの家族へ宛てた手紙っぽい演出があった直後にこういった展開がやってきます。1や2では主人公が帰宅した際には主人公の好物を作って泊めてくれてた存在だったので、本作でもそうなるのかと思いきやいきなり死亡します。2の母親はノリノリで明るい人だっただけに前作から入ったユーザのショックは大きかったと思います。



 その後の物語展開も外部からの影響で貪欲になっていく村人達や行方不明の兄が敵勢力の幹部になって主人公の命狙ってきたり、ラスボスの最期など何かと鬱要素が強いです。
 前作の2が一部や終盤においてはシリアスな展開があっても、全体的に笑い有りのほのぼのとしたのどかなイメージが強かったため、本作とのギャップの大きさに衝撃を受けたユーザが多かったと思います。

 ちなみに一部の有志達がデータ解析したところ、
没になったムービーなどが多々発見されており、それらによると本来はリリースされた物語以上に暗い展開になる予定だったと思われるとのこと。



【モンスターのキメラ率の高さ】

 今までのシリーズでは普通に動物系、車、ロボット、宇宙人などのモンスターが大半でしたが、本作では
動物と動物を掛け合わせた生物がモンスターとして多く登場します。
作中での敵勢力による実験の成れの果てらしいですが、そういったモンスターが序盤からワラワラ出てくるので気が滅入ります。



【旧作との異質な世界観】

 1、2はアメリカのどこかの片田舎から始まる冒険の物語、といった内容でした。
本作はそういったものを一切感じさせず、主人公達のいる島嶼が世界の全て、とドラクエ7の初期みたいなノリで、コミュニティの狭さをやたらと感じさせます。さらには殆ど前置きなく序盤からいるキャラクタによって真相をいきなり明かされたりして、置いてけぼり感も受けます。
 ストーリーとも絡みますが本作は基本的に一方通行なエリアが多く、冒険してる感が非常に薄いです。



【モンスター図鑑の収集困難さ】

「たたかいのきおく」というモンスター図鑑があるのですが、これのコンプが非常に困難。その理由として

・モンスターの大半が期間限定
 本作は全8章の章立てでストーリーが進行しますが、章が進むと以前の章で登場したモンスターの大半が出てこなくなります。

・後ろ姿も登録要素
敵シンボルに背後から接触して戦闘を開始した場合、相手の背後から先制攻撃を仕掛ける仕様なのですが、同時に「その敵の後ろ姿が登録される」という仕様もあるため、フルコンプするには途方もない労力と時間が必要です。モンスターの後ろ姿を見ることができる特技も存在しますが、その特技が使えるキャラクタが仲間になるまでは、うまいこと自分で背後を取らないといけないので大変です。


【その他の要素】

・水中呼吸

ゲーム終盤にとある島へと移動する際に海底を通っていくのですが、道中に何度か息継ぎをします。その息継ぎの方法が「人魚の姿をしたおっさんからの口移し」。
そのシーンは無駄に効果音とか入っている、数箇所で行わないといけない、帰り道でも同様に行わないといけない、と頻繁に目にしてしまうので嫌悪感抜群です。

・多数のオカマキャラ
物語中盤からやたらと出てきます。ゲーム発売時は今ほど市民権を得てもいなかったですし、物語に絡む重要キャラ達なので嫌いな人は回避する、ということも出来ない。

・帽子
これはあくまで個人的嗜好なのですが、1、2と主人公のトレードマークの野球帽、本作の主人公はかぶってません。
かぶれよ。

・きゅうきょくキマイラ



物語中盤から登場する敵。これに出くわすと問答無用でゲームオーバーになります。そんなに頻繁に出現するわけでもなく、出現場所を把握すれば回避することも可能なのでそこまで問題ではないのですが、扉を開けたらいました、なんてことも。忘れた頃に登場するのが難儀です。









Q: では「ここはよかった」という部分を教えてください★



・はぐれメタルさる




 某国民的RPGに登場するモンスターを真似た雰囲気のモンスター。銀色ボディの猿のモンスター。
倒すと「良い経験になった」と表示されるだけで、経験値は貰えない。初見の時は中々笑えました。
 「何故猿なのか」と思いましたが、おそらくですが糸井重里氏が猿好きだからでしょうね。1や2でも所々に猿が登場しますし。


戦闘

 戦闘の時のBGMのテンポに合わせて攻撃時にボタンを押すとコンボが出来ること。ただ、それは必須ではなく最大の16ヒットまで出来るなら通常よりダメージが多く出せるよ程度の調整なので、リズムゲームが得意な人以外にも、またこの仕様に興味のない人にも問題無いようになっている。


・敵のちょっとした内面

 悪の組織の隊員など、登場初期は全然描かれないのだがある程度物語が進むと人間臭さが描かれ始める。特に顕著なのは終盤にとある敵の幹部クラスの部屋を訪れることがあるのですが、そこで飼われているペットの台詞です。外では極悪なことをやらかしている敵幹部がプライベートではペットを溺愛していることがわかるその内容。どんな人物にもこういった一面があるのだなぁと思わされてしまうシーンと言えます。


・終盤の一部

 1、2を遊んだことのあるプレイヤーにサービス、と言えるのかな?
1や2のアレンジ曲が流れたり思い出の品っぽい展示アイテムがあるエリアを通過する。







Q: シリーズは今作で完結だそうですが、もしも続編があるとしたら

どういった作品を期待しますか??





 以前どこかで1の終盤の物語は容量の都合などでいくらかカットされた、と聞いたことがあるので、是非とも
1の完全版のリメイクを期待したいです。ゲームボーイアドバンス版での2との合併版ではほんの少しですが追加がありましたが(エンディング、ラスボス前の石碑を調べると発生するイベント、イヴ破壊後の展開など)、もっと何かあるんじゃないかと思います。たしか糸井重里氏自身も乗り気だったと思うのですが、最近は手帳などを販売する会社を立ち上げられて忙しくされてるようなのでそれどころではなさそうですね(^^;)
 
3の没イベントなどを収録した完全版を望む声も一部ではあるようですが、自分はそれは遠慮したいところです












ナギさん、詳細なご感想をありがとうございました★

他にも長剣にはナカユウさんなど、MOTHERファンがいます。

いつか彼にも感想を伺いたいものです★


それではこれで本日のプレイ日記を終了いたします。




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