※このプレイ日記は2016年1月31日に後援者のヘルダイバーさんが製作したものです。










ロングソード連合ホームページをご覧の皆様こんにちは。

後援者のヘルダイバーです。

本日は一風変わったカードゲームをご紹介いたします。

















第1564弾





俺のケツをなめろ!













この作品は第二次世界大戦において独ソの間で激戦が繰り広げられた

東部戦線を舞台にしたカードゲームで、

イラスト含めその内容は戦記漫画の巨匠である小林源文氏の作品群を

フューチャーしたものになっています。










タイトルの俺のケツをなめろ(Kiss my arse)とは、

Fuck you ass holeのような意味合いで旧ドイツ軍で使われていた言葉で

小林源文氏の作品では啖呵を切るシーンなどでつかわれている印象的なセリフです。











平野耕太氏が漫画の中でこのゲームをネタにしていたり、ネット上でセリフが

パロディされることも多いので

小林源文作品を読んだことはなくてもこのセリフだけは知っているという人もいるかもしれません。








ゲームのあらすじ




1944年、東部戦線は危機に瀕していた。






 

圧倒的戦力を誇るソヴィエト軍が、第二、第三のスターリングラードをもくろみ、

薄くなったドイツ軍戦線を各所で突破。

軍団規模の野戦軍を包囲するのに成功していたからである。






これに対し、ドイツ軍も手持ちの機甲部隊を集結させ、包囲下部隊の救出作戦を開始した。

救出部隊に与えられた命令は簡潔だった。






「いかなる犠牲を払っても敵の包囲網を突破し、味方部隊を救出せよ!」

戦いの時は来た。


(ルールブックより)








ゲームの解説




プレーヤーはそれぞれ別のドイツ軍の部隊を指揮することでゲームを進行し、

包囲された友軍をすべて救出する(場に置かれた友軍カードを0枚にする)

のが目的です。


包囲されている友軍カードにはポイントが割り振られており、

ゲーム終了時に各プレーヤーの獲得したポイントの合計点で勝利者を決定します。

このカードが場からなくなることでゲームは終了となります。









友軍カードの中には減点されるものもありますが、どのカードを入手するかは

運次第です。

ゲームの進行中友軍カードは伏せられたままになるので、プレイ中のポイントの確認は

行えません。










友軍の救出のためには、友軍を包囲するソヴィエト軍を攻撃し、

その包囲を崩す必要があります。

プレーヤーはカード4枚からなるソヴィエト軍カードの山の最後の1枚を撃破することで

友軍カードを手に入れることができます。









攻撃はプレイカードを何も使わない場合はソヴィエト軍による射撃後、

プレーヤーが残った部隊を使って射撃を行うことで進行します。











プレイカードはとゲームの中で最も多くの枚数のあるカードで、プレーヤーの手札となるカードです。

このカードは


@ドイツ軍カード

A攻撃補助カード

B心強い味方カード

Cドイツ軍不運カード

Dソヴィエト軍攻撃カード

Eリアクションカード


の6種から構成されています。



プレーヤーはプレイカードを使うことで攻撃時に優位に立てるだけでなく

ソヴィエト軍を使って攻撃を行ったり、他のプレーヤーを妨害する事で救出を妨げることが

可能になっています。



つまりプレーヤーはプレイカードを介してドイツ軍とソヴィエト軍を上手に使い

他のプレーヤーを出し抜きつつ、

自らの指揮するドイツ軍機甲部隊がもっとも多くの友軍を救出することを目指すことになります。


以下、各種プレイカードの紹介をします。









@ドイツ軍カード




文字通りドイツ軍の兵器や兵士が描かれたカードで、

このカードが場になければソヴィエト軍への攻撃(友軍の救出)は行えません。






このカードと先ほど触れたソヴィエト軍カードにはそれぞれ射撃力と防御力が設定されており、

この数値の優劣が攻撃の結果となります。







防御力は固定ですが、射撃力はサイコロの出目によって決められるものが多く、

例えば画像の場合ティーガーの射撃力は3D+2でサイコロの出目が10なので

射撃力は12となります。







特殊な例としてフェルディナント重駆逐戦車や3号火炎放射戦車は

対象によって射撃力・防御力が変動します。

それぞれ兵器としての問題点や特性を生かした効果と考えられます。







射撃力が対象のカードの防御力を上回っていればカードは撃破され、同じかそれ以下なら

カードは場に残ります。








A攻撃補助カード




文字通りプレーヤーの攻撃を補助するカードです。

先に射撃することができ、その際射撃力が追加される効果がほとんどですが、

なかには自走ロケット砲や自走砲による事前の射撃や、

ソヴィエト軍カードを射撃力に関係なく撃破できる「ソヴィエト軍の降伏」、

他のプレーヤーの車両を奪える「転属命令」や実質的な他のプレーヤーへの攻撃である

「誤射」など効果は様々です。








B心強い味方カード




ハンス・ウルリッヒ・ルーデルやミハエル・ヴィットマンといった大戦で活躍した

実在のドイツ軍人達が描かれたカードです。

効果はすべて同一で自分の部隊の射撃の結果を2倍になるというものです。

ですが、ルーデルは射撃後に強制的に捨てることになり、

他の3つのカードも射撃後にサイコロを使ったチェックを行い出目が5か6であれば

捨てなければいけません。

またこのカードが効果を発揮しているときにはドイツ軍カードを場に出すことは原則できなくなるなど

デメリットもいくつかあります。







Cドイツ軍不運カード




他のプレーヤーの番の際に使える様々な妨害が行えるカードです。







効果は他のプレーヤーが攻撃をする際にそのプレーヤーのドイツ軍カードを場から除去させる

「敵前逃亡」・「敗北主義者」・「燃料切れ車両放棄」、

そして除去こそされないものの車両系のドイツ軍カードの射撃力が大幅に下がる

「閉鎖器が焼き付いた」からなる戦力ダウン系のもの







そして他のプレーヤーがソヴィエト軍への攻撃を終了したり、

攻撃を行わずにターンを終えようとした際に攻撃を強要できる「総統命令」の2タイプがあります。










Dソヴィエト軍攻撃カード




自分の手番中にソヴィエト軍を使って攻撃ができるカードです。

その攻撃方法は先ほど触れたソヴィエト軍カードの山を使って攻撃する「URAAA」

「復讐してやる」と、射撃のみ行う「カチューシャ」・「シュトルモビク」からなります。








Eリアクションカード




主に他のプレーヤーの手番の際に使えるカードで、他のプレーヤーの行動に対するカウンターの

効果を持ちます。

効果は相手が「URAAA」か「復讐してやる」を場にを出して自分を攻撃してきたときに

先制攻撃を行える「非常スイッチ」と攻撃を無効化できる「迂回行動」、

相手が攻撃を選択した時に対象となったソヴィエト軍カードの能力を上昇させる「塹壕」・「トーチカ」







最後に全てのソヴィエト軍攻撃カードとドイツ軍不運カードの効果を無効化する

「俺のケツをなめろ!」カードの3種からなります。

このカードのみ、自分を含めた誰の手番でも使うことができます。

「総統命令」も「俺のケツをなめろ!」の一言で無視することが可能です。









総括としてはミリタリーや小林源文作品に興味のない場合は楽しみにくいゲームですが、

それらに関心がある方ならば楽しめるゲームなのではないかと思います。

カードゲームをほとんどやらない私も何度か一人でプレイするうちにルールを覚え

面白さが分かるようになりました。






 

他のカードゲームのイラストに比べて可愛らしさ皆無の男臭いカードばかりで、

一般的なお店で売られていることもほぼないですが(私もイベントに参加した際購入しました)、

値段相応の面白さはあると思います。

ロングソード連合のオフ会でやれば盛り上がるかもしれません。




以上で終わらせていただきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。





TOPへ戻る