※このプレイ日記は2016年1月16日に後援者のヘルダイバーさんが製作したものです。








第1561弾





グルーヴ地獄X


PartA











どうも、ヘルダイバーです。

前回に引き続き各バイト(ミニゲーム)の紹介から始めます。

バイトは全部で8つあり、いずれも個性豊かな内容になっています。











@ボールペン工場

『常時バイトの募集がある人手不足の工場です。

プレイステーションの機能をフルに活用したフルポリゴンのボールペンを組み立てる

ハイテクな作業。

確実にお金を稼ぎたい人、特に根気と忍耐力がある人には最適です。

高等なテクニックなどはまったくいりません。』


(説明書より引用)








文字通りボールペンの組み立て作業です。とくに付け加えることはありません。

○ボタンでキャップをはめて×ボタンでボールペンを流します。









たまに上下が反対になって流れてくる場合があるので

その時は十字キーの上下で向きを正しくしましょう。

それとときどき赤いボールペンになります。作業内容に変化はありませんが。

給料はボールペン一本当たり3円でノーミスで一定数組み立てると

その都度ボーナスが支給されます。

ミスしてもゲームオーバーにはなりません。給料が少し減るだけです。










連射機能付きのコントローラーをお持ちなら、連射機能をONにして

○×両ボタンを固定して放置すれば

本当の意味でのボールペン工場になります。










映画を観たり奔を読むなどして時間を潰していれば瞬く間に大量のボールペンが

出荷されているはずです。

…もはやこの行為はゲームをプレイしているとは呼べませんが。











ちなみにこのバイトをやりこんでいると「トモダチ」にボールヶ丘ペン則なる人物が登場し、

あなたにボールペン工場の社員にならないかという誘いをかけてきます。







この誘いにうっかり乗ってしまうと…











専用の一枚絵が表示され、一発でゲームオーバーになります。

このイベントがバイトの失敗ではない、グルーヴ地獄Xにおける

唯一のゲームオーバーです。

セーブしていなかった場合お金と集めた音ネタはロストすることになります。

もしプレイする場合は気を付けてください。









AキノコorDIE

『50年間もの間、この道を渡り続けているおじいちゃん(64才)が、今日も向こう側に

渡ろうとしています。

あなたのバイトは、このおじいちゃんを無事に向こう側へ渡してあげることです。

途中に生えているキノコは一部の若者の間で大人気。このキノコをゲットすれば

ボーナスまで出ます。』


(説明書より引用)







おじいちゃんに車を避けさせながら反対側の道へ移動させるゲームです。

十字キーの左右で左右移動、×ボタンで後退の指示が出せます。





 

走っている車の後ろ部分には当たり判定が存在しないので、積極的にぶつかりましょう。

また、位置のキープが難しいですが各車線のライン上も安全地帯になっています。






このバイトの元ネタは以前没プレイ日記でも紹介されていた「FROGGER」

ではないかと思われます。










B薪割り

『大自然と動物を愛する力自慢には、この仕事がオススメ。

思う存分、太陽の光を浴びながら、見かけどおりイジワルなクソババアと

楽しく薪割りをしましょう。

クソババアの長年のイジワル生活に裏打ちされた絶妙なフェイントを潜り抜け、

あなたは最後まで薪をわり続けることができるのか?

ついもう一回となる不思議なバイトです。』


(説明書より引用)









ババアが出す薪を素早く割っていく反射神経ゲームです。

薪以外のものを割ってしまったり、薪割りのタイミングが遅れると失敗となります。









薪以外のものとは可愛らしい動物のぬいぐるみです。








生きてはいませんが中身は赤くなっており、割ってしまうとババアはわざとらしく

供養します。…自分で置いたくせに。





 

ぬいぐるみのなかには茶色いコアラがあったり、

薪の中にはぬいぐるみの形をしたものもあるので緊張感があります。

何故薪割りのバイトでババアと駆け引きをする必要があるのかということは、

突っ込むだけ野暮というものでしょう。











Cクサイモン

『24世紀からやってきたハイテクロボットと熱い記憶バトル!

彼らが際限なく繰り返す音に上手く反応するだけで賞金が手に入ります。

こちらも経験は不問ですが、万人にはオススメしません。

特に食中、食事後や食べ過ぎ、飲みすぎの方、現在つわり真っ最中の方などに注意が

必要です。

あなたは24世紀の頭脳と臭いに勝てるか!?』


(説明書より引用)






○×△□の各ボタンに対応したロボットが発する音声を記憶して

パターンを再現する記憶ゲームです。

一見するとおかしな点はなさそうなゲームなので注意の多い説明を不思議に

思う方もいるかもしれません。







何故執拗に胃や吐き気に関する注意があったかというと、

このロボットの音声は「ゲップ」によって発せられるからです。

デフォルメされた音ではなく、MOTHER2のゲップ―に近いリアルな音声で再現されている、

と言えば分りやすいでしょうか。

…もしかしたらこのバイトが一番人を選ぶかもしれません。





元ネタは記憶ゲームの「サイモン」でしょう。

なぜ一字足しただけでこんなにも下品にできるのか…。











D崖レース

『命知らずのカーマニア(ヒマ人)大集合!己のドライビングテクニックに命を賭け、

チキンレースにチャレンジしてみないかい。

もちろん、勝てばたんまり賞金が手に入るぞ!

必要なテクは、度胸とまばたきをしない根性だけ。うなるエンジン、軋むブレーキ。

これぞまさに男の勝負だ!

お前のブレーキングテクニックをあの娘(ブス)が見てるぞ!』


(説明書より引用)











説明にある通りチキンレースです。

プレイヤーは赤色メインの髭が生えた冴えないオッサンを使って、

コングではないロバのドンキーと戦います。








走行中にランダムに出現する赤いブレーキゾーン内で○ボタンを押して

ブレーキをかけましょう。

速すぎれば勝負に負け、遅ければ谷底へまっさかさまです。











攻略法としては自分の車に注目し、ブレーキゾーンに入った時に

ゾーンのギリギリでブレーキをかけるといいでしょう。

相手の強さがまちまちなため確実ではありませんが、勝率は上がると思います。











E交通量調査

『街角などでよく見かけるカウンターを持った若者たち(劇団所属率高し)。

あなたにもその仕事が回ってきました。派遣されるところはジゴクのメインストリート。

あなたの役目は、さまざまな世界からジゴクに送り込まれてくる人種の中から人間だけを

カウントしていくことです。

連射と動体視力に自信のあるゲーマー諸君!あなたの実力をこの交通量調査で

試してみてはいかが?

数えるのは人間だけ。とっても楽な仕事ですよ。』


(説明書より引用)








各ステージで全10種の人間をカウントするバイトです。

ステージが進むごとに交通量が増加していきます。










交通量が増えると画面がゴチャゴチャになって分かり難くなる上に、

人間にあたるキャラクターは歩くスピードがバラバラなので

見送りなどのカウントミスが起こりやすくなります。

さらにときどき通るトラックの影に背の低い赤ちゃんが隠れていることもあるなど、

非常に厄介なバイトです。






 

失敗すると給料が0円になるので、全ステージクリアを目指すよりも

折を見てリタイアする方が効率的かもしれません。

リタイアすればそのステージまでの報酬は支払われます。






ちなみにゲーム中スタートボタンを押すとポーズできるので、

通行人が画面の端に出てきたときにすぐ押してカウントすれば

難易度がグッと下がりとても稼ぎやすいバイトになります。







画面のレイアウトは洋ゲー「DOOM」のパロディと思われます。














F心霊写真鑑定人

『普段霊がよく見えて困っているあなた、恋人の水子の霊を見てしまい破局したあなた。

そんな人にはおすすめの仕事があります。

なーに、簡単な仕事です。

私のもとに送られてくる心霊写真に霊が写っているかどうかを判断するだけ。

もしかしたら、たまに取り憑くこともあるかもしれませんが、恐いことはありません。

それは霊が寂しがっているだけの事ですから。

あなたの寿命をほんの少し分けるだけで彼らはとっても仲良くなってくれますよ…。』


(説明書より引用)










説明にある通り心霊写真の鑑定を行います。

○ボタンで心霊写真であると判定、×ボタンで心霊写真ではないと判定します。

このバイトは作中でもっとも楽なバイトになっています。










なぜならすべての写真が心霊写真だからです。

○ボタンを連打していれば勝手に報酬の300円が入ってきます。

勘の鋭い方ならばタイトルが写真鑑定人ではなく

「心霊」写真鑑定人であることからピンとくるかもしれません。

ちなみに使われている写真は本物ではなく、

スタッフの撮影したスナップ写真を加工したものなので安心?してください。













当時の技術力ゆえ…というより

意図的に雑な合成が行われておりさほど恐くありません。

それでも真面目な写真ならばそれなりにぞっとしますが、

中には明らかに適当な合成が行われていたり、

写真のシチュエーションが謎だったりするのでホラーが苦手でも安心です。

ちなみに再挑戦はできません。











Gときめいていいとも

説明書での説明がない隠しバイトです。

バイトを続けているとまれに出現します。









バイト内容は2通りの内容に分かれており、ランダムに選ばれます。












1つ目は「ときめいて」寄りの花占いゲームです。

占いの結果は完全に運任せですが、最終結果が「スキ」になりときめくことができれば

1000円が支払われます。「キライ」だと0円です。








2つ目はブラブラしていたり、クラブをしていそうなサングラスの彼女からの

突然の電話に快く「いいとも!」と答えるバイトです。











そうすれば翌12時に11111円が手に入ります。

たったこれだけでガチャガチャ111回分のお金が手に入ります。

真面目にボールペンを組み立てるのが嫌になってしまうバイトです。









私は初プレイ時にはこのバイトと心霊写真鑑定人のみやるために

ひたすらマップとバイトジゴクを行き来きしていました。










音ネタ確認画面は地獄だけに青いキャラが地獄で拷問を受けているイラストになっています。

そんな運任せにやるか、コツコツ働くかどちらにせよ音ネタはたまっていきます。










そしてコンプリートすると…













水木しげる氏のイラストが表示され、ゲーム名が「グルーヴ天国X」になります。










バイトジゴクもバイトテンゴクになります。

それだけです。エンドロールはありません。








 

そして天国での新たな収集活動が始まります。

今度は異国の男性が受話器を持っているイラストを完成させることになります。


これを完成させればエンディングが…







 

流れることはなく、漫画家の里中満智子女史のイラストが

先ほどと同じように表示され、ゲームがグルーヴ地獄に戻ります。










バイトテンゴクもバイトジゴクに戻ります。それだけです。

スタッフロールはありません。









ここから先は自宅でのミュージック・エディタを使った音遊びに没頭するか、

再びバイトジゴクに足を踏み入れるか。







あるいは部屋のゲームソフト置き場にストックされたり、中古ショップに売りに

出される事になるのでしょう。



総評としては真面目なミュージック・エディタ理不尽でシュールな演出

電気グルーヴらしさが現れており、

タレントの名前だけ借りたゴミの様なゲームよりかはよっぽどファンも楽しめるでしょう。

私はこのゲームをプレイして電気グルーヴの楽曲に興味を持つようになりました。












http://www.nicovideo.jp/watch/sm15587072




レビューでは一切言及しませんでしたがBGMはパロディーがほとんどながら

ミュージシャンが関わっているだけあって高クオリティーで、


パロディー楽曲は音の外し方が秀逸で笑えて来ます。

動画サイトにBGMがアップロードされているのでもしよろしければ聞いてみて下さい。









 

また、ゲーム単体としてみれば後に大量に出回ることになる狙って作られた

バカゲーの先駆の一つ
にあたるものと言えるでしょう。


SCEが発売元であるにもかかわらず現在もPSstoreのゲームアーカイブスで配信されておらず、

中古で状態が悪くても1000円以下になることはなかなかない珍作ですが

もし見つけたらコレクション目的で買ってみてもいいかもしれません。



それでは失礼します。





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